1月9日、2012年初めての満月の夜がやってきました。観月会、第十六夜の始まりです。
雪が積もる中庭に置かれた、ガラスのキャンドルホルダーには、ほんわりと暖かい炎が揺れています。透き通った空を見上げると、銀色に輝く満月が美しい夜です。
まずは中庭のホワイトリムジン屋台で温かいおうどんをいただいてから、モイストポプリワークショップとフルムーンナイトコンサート、最後に月夜の散策を行います。定員を過ぎてしまうほどのたくさんのお客様からお申し込みがあり、今回も二期ホールが会場となりました。
参加者の皆さまは、ホール入り口でクリスタルソルトと死海の塩の入ったビニル袋を受け取ります。そこで用意された数種類のエッセンシャルオイル(精油)から、お好みの香りを選んでお塩に一滴含ませてもらい、準備完了。テーブルについて、今回の講師のアトリエ憂 高橋一瑛先生より、モイストポプリの作り方をご指導いただきました。
「香りと色のコラボレーション」
モイストポプリとは、フランス風のポプリのこと。花びらや葉を乾燥・半乾燥させたものと、精油、そしてお塩と、とてもシンプルな材料で作ります。袋にお塩と精油が準備できたら、まずはそれらをなじませます。ビニル袋に少し空気を入れて、いっせいに振りはじめました。ホール中に、シャカシャカシャカシャカ・・・5分ほど響いていました。しっかりとなじませることが重要なようです。また、他の方の香りと交じってしまうため、この時点で香りを嗅いではいけないとのことです。
袋を振りながら、テーブルに用意されたハーブを選びます。今回のハーブはカモミール、ラベンダー、ミント、ローズ、マリーゴールドなど、ハーブティーになるものばかり。2~3種類を選んで、それぞれ一つまみずつ袋に入れていき、またよく振ってなじませていきます。「もし今の時点で香りを嗅ぎたければ、手で仰いでくださいね。袋の中に顔を突っ込まないでくださいよ」との先生からのアドバイスで、皆さん笑いながらも、袋を振ったり香りが気になって嗅いでみたり、楽しそうです。

そしてさらに、それぞれに用意されていた粗塩入りの小瓶から、袋にお塩を全て入れていきました。今度は上下に振るというより、下から手でポンポン押し上げたり、揉んだりしている様子です。もっともっとなじませていきます。この時点で自分のポプリの色味も見ていきます。お好みの色や香りになるように、先生のアドバイスを聞きながら最終調整。絶えず笑い声が聞こえていました。
最後に小瓶の中に全ての素材を戻し、フタで閉じ込めて、完成。でも、本当の完成は一ヶ月後とのこと。香りを閉じ込めた瓶の中で、ゆっくりゆっくり熟成させます。それまでフタは、我慢して開けないように・・・。待ち遠しいですね。一ヶ月経てば、小皿などに少しだけ入れて、香りと目を楽しませることができます。香りが薄くなっても、また瓶に戻してなじませれば元どおり。精油を足しても良いようです。

会場をぐるりと見回すと、展示協力をしてくださった工房KURURU 金子先生の、春・夏・秋・冬の作品が。その大きなガラスボウルにも、モイストポプリが詰まっていて、とても綺麗です。嗅覚・視覚にやさしい刺激を与えてくれるモイストポプリ、皆さまお家でもずっと楽しまれることと思います。
モイストポプリが完成したら、次はフルムーンナイトコンサートです。
今回は南米民族楽器演奏家の、高山直敏さんをお迎えしての音楽会。アルゼンチンやペルー、ベネズエラの楽曲の数々を聴かせていただきます。
「南米の世界に浸ります」
中学時代からフォルクローレ(南米の民族音楽)に触れてきた高山さんは、サンポーニャやケーナ、ギターなどを弾きこなします。高山さんからは、わたしたちが見慣れない南米楽器の解説もあり、興味深く真剣にお話を聞きました。そして、共演者の助川久美子さん(歌やギター)、篠原宣義さん(歌)、櫻岡美紀さん(ピアノ)が加わって、たちまちホールは南米の旋律で満たされました。
有名な「コンドルは飛んで行く」や愛を歌う「あなたの影になりたい」「月のジャスミン」や、助川さんのオリジナル曲など、抒情的に演奏されました。助川さんの少しハスキーな声に癒され、篠原さんの力強い声は深く身体に浸透するようです。
心に染みる懐かしいような、少し物悲しいような楽曲を何曲か聴いた後には、「花祭り」「夢」といった、とても軽快なリズムの楽しげな曲が続きました。お客様からの手拍子で、演奏者と観客が一体となったひと時でした。演奏者たちの会への真摯な気持ちが素晴らしい音を奏で、いつもと違う空間にトリップしたような、ここだけ違う世界にいるような感覚を、私たちに与えてくださいました。 
最後に恒例の月夜の散策です。森のコンシェルジュ 舘田貴明さんが案内して、音の余韻を残したホールから、月夜の散策に出かけました。とても寒い冬空ですが、キーンと冷えた空気も気持ちよいものです。たくさんの方たちが散策に出発され、風邪をひかないように少し短めの散策を楽しまれました。銀色の美しい満月が天高く昇り、月明かりのもと満月のちからを感じられる夜となりました。
次回の観月会は、休館の2月をはさんで3月8日に開催予定です。お楽しみに!
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昔から満月の夜には、新しい出会いが生まれるとか。
ふだん気づかないことに目をみはり、耳をすまし、一緒に、フルムーンの逢瀬を楽しみませんか。
第十五夜のレポートは こちら→

とき: 2012.1.9(月) 19:00~21:10 終了しました
ところ: アート・ビオトープ那須(提携施設・二期倶楽部庭内など)
参加費: ¥2,000(税込)要予約
※アート・ビオトープ那須中庭において、ホワイトリムジン屋台軽食付き(18:00~19:00)
内容: 身近なハーブや花を使ってモイストポプリ作りを学び、その後フォルクローレの調べに酔いしれて頂きます。最後に皆様で満月の夜空の中、散策に出掛けましょう。
【プログラム】
1 モイストポプリ作りワークショップ 19:00~19:402 フルムーンナイト コンサート 19:50~20:30
3 満月の夜の森の散策 20:40~21:10
【ゲスト】
アトリエ憂 高山 直敏
(クラフトクリエイター) × (南米民族楽器演奏家)
協力:工房KURURU 共演:助川久美子・篠原宣義・櫻岡美紀
アトリエ憂 (アトリエ・ユウ)
→小学生時代、ポプリを知りハーブや花を育て、その後様々なハーブアレンジを学び始める(ハーブガーデン勤務経験あり)。押し花・純銀クロッシュ・ガラス・原宿友禅等様々なクラフトを学ぶ。日本ヴォーグ学園提携校講師を務め、現在はジョイフルホンダJ-2宇都宮ハーブ講師。アートクレイシルバーインストラクター、純銀粘土技能士の資格も持つ。現在、那須塩原市に在住。ホームページはこちら http://www5.plala.or.jp/you-world
高山 直敏 (タカヤマ・ナオトシ)
→フォルクローレという南米の民族音楽演奏家。高校時代から各種イベントやコンサート等の演奏活動を始め、カルチャーセンター等で講師を務める。ケーナの他に管楽器ではサンポーニャ、弦楽器ではギター・チャランゴ・クアトロ等もこなすオールラウンドプレイヤーである。2011年よりN.A.S.U.(Nature.Art.Sound.Universe)という那須周辺在住の音楽家5人のユニットを結成。このユニットは民族楽器と現代音楽が融合されたネオトラディショナル・サウンドを演奏している。現在、那須塩原市に在住。
ホームページはこちら http://pentagrama.jp/
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・ホワイトリムジン屋台では、簡単な軽食をご用意いたします。(18:00~)・森の散策を行いますので、動きやすい靴・服装でご参加ください。
・雨天の場合は3.森の散策なしで開催いたします。
ご予約・お問合せ tel:0287-78-7833
e-mail:artbiotop@nikiresort.jp
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次回の 観月会第十七夜は 2012 年3月8日(木)に開催いたします。